ビギナーズラックで勝ったためにハマってしまった

僕は、ギャンブルで借金を何度も繰り返す人は、頭の悪い人だと思っていました。

口には出さないものの、心の中では軽蔑をしていました。 お金をギャンブルで巻き上げられているのに、繰り返し借金をするという思考が理解できなかったからです。

だから、僕自身は、ギャンブルでお金を借りる事になるなんて想像すらしていませんでした。

ある時、会社帰りに同僚に誘われて、パチンコの新装開店に行きました。 友人から「多分勝てるから」と言われ、私自身はあまりやる気がなかったのですが、これも付き合いと思い、友達に付いていきパチンコ屋に行きました。

僕はパチンコの台なんてどれが良いのかさっぱり分からなかったので、同僚がこれがいいと選んでくれた台に座り、パチンコをやり始めました。 玉を打っていても、台にどんどん吸い込まれるだけだったのですが、暫くすると台中央の液晶画面で7が揃い、大きなポケットが開きました。

それが、僕にとっての初めてのフィーバーでした。 結局、その日は3回もフィーバーを体験することができ、1万円弱も勝つことができました。 友達はその日は5千円ぐらい勝ちました。

多額の借金ができて初めて止める決心ができた

その体験から、僕の中ではパチンコは勝てるものだという考えになりました。

それ以降、一人でもそのパチンコ屋に行くようになり、休日は朝から晩まで打っていました。 最初の頃は、パチンコでの勝敗はトントン程度だったのですが、次第に負ける様になりました。

いつか必ずでると、同じ台で粘ることが多く、どんどん自分のお金が吸い込まれていきました。 しばらくすると、自分の預金口座にはほとんどお金が無い状態になりました。

ここで、パチンコから手をひけばよかったのですが、どうしても負けた分を取り返したくて借金をしてしまいました。 借金をしたからと言って勝てるものでもなく、結局さらに負け続けて、借金の総額は50万円にまでなりました。

このままでは、借金地獄になってしまう恐怖がおそい、そこでやっとパチンコから足を洗う決心が出来ました。

「ミイラ取りがミイラになる」と言う言葉がありますが、まさに自分がその状態でした。 自信過剰になると後で痛い目にあうと痛感しました。